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人の瞳(瞳孔)には、光の量を調整する仕組みがあり、明るい所では瞳孔が縮小し、暗いところでは、瞳孔は大きくなり、意識して調整しているわけではありません。 ただ最近の心理学的研究から次のような機能があることも分かってきたようです。
それは、光の量だけでなく、心理的な要因でも瞳の拡張・収縮が起こるというもので、相手やモノに対する好意や関心があることに対しても、光の量を調整しているということだそうです。
アメリカの心理学者であるエッカード・ヘスが、男女の被験者に「異性のヌード」と「同性のヌード」を見せたところ、男女とも異性のヌードを見たときに、瞳孔が通常より20%も拡大したという事実で確認されています。 さらに、ヘスは、その後、何か問題を解決しようといろいろ頭をひねっていた人が、その答えを見つけたときにも瞳孔が拡張することを確認したとしています。つまり、人は快適なことに出合うと瞳孔が開くのです。 確かに、嫌いな人が寄ってきたら、あまり見たいと思わないし、できれば避けたいと思うし、あるいは自分の好きな花などを眺めていますと、近くまで寄って行ってしっかり観察しようとしますね。
やはり、好きな人はしっかり見ようとして瞳孔が開き、自分にとって不愉快なものは誰でも見たくありませんので、このときには、自然に瞳孔も縮小しているということです。 恋愛中の女性の目はキラキラ輝いているといわれますが、それは好きな人の前では心がウキウキして快適な心理状態にあるからでしょう。
もし、あなたが好きな人と喫茶店でコーヒーでも飲むチャンスがあれば、彼の瞳孔の開き具合をチェックするのも、無意味ではありませんが、現実的には、それを確認することは難しいでしょう。 実際に瞳孔がどれほど拡張しているかは、眼科で調べなければ分からないほどわずかな変化です。それを肉眼で観察するには、そうとう至近距離から相手の目を覗き込むしか方法がありません。 でも、それほど近くまで彼女に接近することができるなら、瞳を確認しなくても、すでに二人の恋は成就していると思ったほうがいいでしょう。 さらに彼女の恋愛感情を確かめたいのなら、あなたが相手をジッと見つめたとき、同じように見つめ返してくる相手はあなたに好意を抱いている可能性が高いので、彼女のしぐさにも注意をしましょう。
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