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女性なら誰もが美白になりたいと、心をときめかせているのではないでしょうか。 「美白」と聞くだけで、言葉の魔力にかかってしまうのです。 外に出れば、日焼け止めや日傘などは持っていない女性を探すのがむずかしく、家では、洗顔、化粧水、乳液、クリームと女性は美白のために努力を重ねています。
しかし、なぜ女性は美白を求めるのかですが、これには理由があるはずです。 昔から日本では、色が白いと色白美人といわれており、「色白は百難隠す」という諺まであります。 色が白いと、それだけでスタイルや顔の欠点さえ隠してしまうわけですから、女性にとっては色白とは絶大な効果があるものです。
しかしこの「美白」、実は日本人にしかない欲求だそうです。 たしかに欧米人はもともと肌が白いのですから、白くなることを希望する必要はなく、ヨーロッパでは、バカンスに地中海や南の島で肌を焼いてきた、というイメージから、余裕のあるお金持ちの象徴として考えられ、小麦色の肌は憧れの対象だそうです。 日本でも一時、1990年代後半、女子高生が肌を焼いていたころがあり、その当時、ガングロギャルと呼ばれ、真っ黒に肌を焼いた子が街中を自慢げに闊歩していたものです。しかし、今では必死に美肌になるよう力を入れているそうです。 もともと日本人は肌が変化しやすい傾向があり、日に当たると自然と黒くなり、結果的にメラニン色素が定着してしまい、シミ、そばかすの原因になり、元の肌色には戻らなくなるのです。 また、外に出ている人の肌は当然黒くなるため、日本人には外で働くような女性は、生活に苦労しているという無意識のイメージを持っています。
逆に、白い肌の人は裕福で余裕のある生活をしており、「上品なセレブ女性」というイメージがあるのです。 また美白が好まれるのは、それだけが原因ではなく、日本人が抱いている「白」のイメージ、つまり「白」の持つ上品さ、清楚さ、無垢、純真さといったイメージからも好まれているのです。 ですから、日本には結婚式の白無垢や芸者の白塗りなど、「白」を通して女性を美しく見せる文化的な背景もあるようにも、白は特別な色なのです。 |
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