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デートしているときに「ちょっと疲れてるんだよね」などと、彼に言われたらガッカリすることでしょう。この言葉はあまりいい響きはないし、恋心も冷めそうになります。 ここでは、この言葉が脳の構造上どういう心理から発しているのかを探ってみましょう。
人は恋をしますと、PEAという物質が脳内に分泌されているといわれています。PEAはダイエットの薬、覚醒剤、血圧を上げる薬などに含まれており、人間の集中力を高め、眠気や倦怠感を一時的に吹き飛ばす作用があります。 このPEAは、脳内のドーパミンやノルアドレナリンなどのホルモンを過剰に分泌させる効果を持ち、恋愛をしてときめいているときと、ほぼ同じような脳の状態にすることができます。 脳内にPEAなる物質が本当に出ているかどうかは不明のようですが、恋をするとPEAを服用したときと同じような状態になることは確かなようです。そういう意味で、「恋をするとPEAが出る」というのは正しい表現です。
ですから、恋愛でときめいていれば、このPEAの強烈な作用のおかげで眠くはならず、恋人と一晩中でも長電話ができるし、ただ一緒にいるだけでも相手に集中できるので退屈しないのです。
もしも、恋愛初期段階からこの言葉を言われるようでは、その恋が終るのは時間の問題と言えるでしょう。
長くつき合っている相手には、このPEAを永遠に出し続けることはないようです。 PEAは新しいもの、新鮮なもの、緊張やスリルを感じたときなどに多く分泌されるという特徴があるからです。見慣れたものに対してや、安心しているときなどには分泌されません。 PEAは人の集中力や会館などをつかさどるホルモン、ドーパミンやノルアドレナリン作動性神経を、ダイレクトに刺激する強力な覚醒作用がある脳内物質なので、ずっと出続けていると精神や肉体に危険な状態をもたらすからです。 ですから、長年つき合った相手には分泌されなくなるのです。
長年つき合った相手よりも、新しく出会った人に突然ときめいたり、何度もデートした場所よりも、初めて行く場所のほうがドキドキするのも、そのような理由です。 新しいものにはPEAが分泌され、古いものにはPEAが出ないというのは、人間の体が自分を守る自己防衛機能でもあるわけです。 こう考えると、つき合いの長いカップルであれば、少々PEAの分泌が少なくなっても、それ以外の「信頼関係」などの結びつきによって支えられている部分があるので、「疲れている」という言葉が出ても不思議はありません。 ただし、恋愛初期に、このセリフを連発するならば、彼はあなたと本気でつき合う意志があまりないと考えていいでしょう。 残念ながら、彼は、あなたにときめいていないのですから。
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