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ビジネスシーンでは経過を説明するより先に結論から言うことが推奨されます。たとえばそれが忙しい人への報告であれば時間の節約になるし、話を途中でダレにくくする効果や、概要が分かっていたほうがその後の話が理解しやすいという効果も期待できるからです。 でも、女性は「結論から言う」ことをあまり好みません。 女性は途中経過を大切にしているため、結論までに至る経緯を、順序だてて説明したいと思うのです。かたや男性のほうは、途中経過を気にせず、結果さえよければなんでもいいと考えがちです。
この違いは、たとえば仕事やサークル活動が一段落ついたときの「慰労会」に大きな影響を与えます。 適切なタイミングで慰労会を開くことで、次へのモチベーションを大きく高める、有意義な会にできるのです。 「終わりよければ全てよし」の意味は、男女で違うのです。
男性は「最終的にいい結果であれば、途中がダメでもOK」だと考えます。しかし、女性は「最終的にいい結果だったのだから、途中も全てOKだった」と考えたいのです。 そのため、たとえば女性に対して慰労会で「今回は大成功だったけれど、途中で考え込んでモタモタしていたのは失敗だったな」なんて言うのはマイナス。 女性の側は「あのとき考え抜いたから、これだけ成功できたのに・・」と考えたくなるのです。それを否定してしまうということは、すなわち成功した結果にまでケチをつけることにもなってしまうのです。 ただ、女性は「結果的にダメだったことは、ダメだったのだから仕方がない」と折り合いをつけられます。失敗に終ったとしても、さっぱり割り切ることができるのです。 そのため、女性はいつまでも「ダメだったね」と話し続けられるので、失敗したときの慰労会ほど大変盛り上がることでしょう。
一方、男性の場合は、あまり失敗を繰り返すと、くよくよしてしまいます。ともすれば、スランプに陥ってしまうこともあるため、慰労会をするならば成功したタイミングがいいでしょう。 人はさまざまな経験を糧にして大きく成長する能力を持っています。ただ、生長を促すためにどう接してあげればいいかは、男女によって違うのです。
★ 男性から女性へ話すときは、途中の失敗を繰り返さないことです。 女性は結果がグッドなら過程もグッドと考えたいものです。途中の失敗に触れる必要はないのです。 ★ 女性から男性へ話すときは、失敗を何度も掘り返さないことです。 男性にとって、失敗は想像以上の傷です。反省も大切ですが、何度も掘り返す必要はありません。
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