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私たちは、育った家庭環境で、恋愛観や異性観などが大きく左右されるものです。 相手の家族構成で、その男性の女性観がわかることもあります。
たとえば、姉や妹が複数いるなかで、ただひとり男性として育った場合、女性の生態を目の当たりにしながら大きくなっているので、比較的、女心がわかるようになります。 女性に対する気遣いが上手であったり、女性の扱いに慣れていたりします。 具体的に言うと、妹が作ったケーキを食べたとき、姉が「美味しいね、これ。なんだか、ちょっと普通のケーキと違う味がする。何が入っているの?」とコメント下とします。すると妹は嬉しそうに、「実は香り付けに、ブランデーを少し入れてみたんだ」と答えます。 このやり取りを聞いて、男性は「なるほど。女性はただ『美味しい』という言葉だけじゃ満足しないのか。さらに、何か突っ込んであげると喜ぶものなのだ」と学習するのです。 そしてこうした経験の積み重ねによって、女性に対する扱いが自然とうまくなっていきます。
逆に、男ばかりの兄弟で育った男性は、体育会系といいますか、ちょっと粗野な部分があったりします。ある意味、「男らしい」とも言えます。 家庭のなかで女性のリアルな一面を見ていないので、女性に対して幻想や「女性はこういうものだ!」といった過度な理想を描いたりもします。 同じように料理に対しても、「今日のご飯、美味しかった? 何が入っていたと思う?」などとコメントを求める兄弟はいませんから、母親が作った料理をガーッと食べて、「ごちそうさま」で終わりです。
母親が「どうだった?」と聞いても、「美味しかった!」で終わりです。また、母親が働いていたりして、夕食が別々だった場合、「どうだった?」と聞く人もいませんから、食べたものに対して感想を言うという習慣すらない男性もいるでしょう。 そして、そんな男性が女性と付き合った場合、彼女が3時間もかけた手料理を、わずか10分ほどでたいらげ、無言でテレビのスイッチを、オン・・・。 女性にしてみれば、こうした態度に「愛情を感じない」と文句を言いがちですが、男性にしてみれば、なぜ怒っているのかすら理解できません。 「美味しかった?」と聞かれてから、しっかり「美味しかった」と答えたし、いったい何がそんなに不満なの・・・。 といったところでしょうか。
女性は、こうした男性の態度に対し、ただ一方的に怒るのではなく、彼が育った家庭環境や背景を振り返ってみましょう。 また、家庭環境だけでなく、共学か男子校か、職場での男女の扱いといったことでも、似たような違いが出てきます。 もしかすると、「なーんだ。これじゃ仕方ないよなあ」と、あっさり腑に落ちるかもしれません。
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