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ケンカしたり、別れ話寸前で気まずい状態になったときに、突然言われるこのセイフです。完全に別れを決意しているわけでもなく、今後の展開次第では修復の可能性を含んだニュアンスがあり、こう言われると女性としては、非常に戸惑う言葉ですね。 この言葉は、二人の間に魅力の差というか魅力のレベルの違いが存在するために、発せられるのです。 ここでは、「距離を置きたい」という男の心理を知るために、二人の魅力の差について考察してみましょう。
人間関係においては、劣位の者が優位の者に合わせなければ、二人の関係を続けていくのは不可能です。つまり劣位の者は優位の者との差を埋め合わせるために、自分の考えを曲げたり、イヤなことをガマンしたりしていくしかありません。 なぜそうしなければならないのかと言えば、それは優位の者は「イヤだったらいつだって別れるぞ」という切り札を持っているからです。この切り札より強いカードなど存在しません。「惚れた弱味」というように、別れるのがイヤなら惚れた人(劣位の者)は相手(優位な者)に従うしかないのです。
ところが、この優位をまったくわかっていないと悲劇を生みます。 男女の関係では、たとえあなたとつき合っていても、あなた以上に魅力の高い女性が彼に言い寄ってくるようであれば、彼はあなたと別れたいと思うのです。 ここで問題になるのは、あなたよりも魅力が高い女性が彼に近づいていくということです。まさにこれが優位の差、レベルの差、つまり魅力の差なのです。もちろん、逆の優劣も存在するでしょう。
ここで、重要なことは、優劣差はつき合った当初は分からないということです。実は優劣差が分からないようにするのは男性の戦法なのです。 男性は、その女性と肉体関係を結ぶまでが勝負ですから、男性は少々魅力の低い女性に対しても、体の関係を持つまでは、かなり全力を上げて誠意を見せるわけです。 多くの女性は、この全力の姿を見て、「この男性は私に惚れているんだわ。私のほうが魅力的な人間なのね」と勘違いさせられるのです。 もちろんこの関係が長く続くことはありません。本当は彼のほうが優位であることは、つき合っていくうちに判明していくのです。つき合い始めはたいてい男性が下手に出ますから。
この優劣度は、つき合っていくうちに変化することもあります。つき合った当初はほぼ同じ魅力レベルであっても、一方のトキメキが薄れたり、ケンカで感情的になったり、男性が経済力や地位を身につけたり、女性がタレントになったような場合、魅力のレベル変化し、それにともなって優劣度も変化します。
優劣度に大きな差が出ると、劣位の者が優位の者に合わさざるを得ませんが、幼児性の高い人ほど自分の魅力を高めに評価してしまうことが多いため、なかなかその差を認識することができません。 ですから、劣位であるにもかかわらず、つい今までどおりわがままを言ったり、強気に出てしまったりすると、容赦のない別れの切り札が待っているのです。 しかし、意図的に「ボクにあわせられないのなら別れるぞ」と言えないために、そこで別れ話をほのめかし、相手の出方を探るのです。その代表的な言葉が「距離を置きたい」です。
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