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ある女性が結婚を決意するにいたった理由にこんなのがあるそうです。 それは、「キャンプに行ったとき、相手の男性が火を起こすのがすごくうまかった。それでいっぺんに好きになった」というのです。 これだけでは、どうして、火のおこし方がうまいから好きになったというのか、疑問に思ってしまいます。 すると彼女は、「火は原始時代、人間が動物の襲撃から守るものでしたよね。だから、火のおこし方がうまい人間が、生きのびてきたのだと思う。火のおこし方がうまいということは、すごく基本的なところで頼れるということだから、どんなことがあっても、きっと私を守ってくれる男だと思ったのです」といったそうです。
あまりに突飛な発想に驚きますが、彼女が相手の男性に見たものは、その男の生き方のスタイルであり、その男の社会や人間や文明に対するスタンスだったのです。 女はこのように、即物的な男の目で見たら何でもないことに、男の全人格から自分との将来までを瞬時に読み取ってしまう直観力を持っています。 この読み取り能力は、まさに光速に等しいものがあります。 もっともこれが「廊下を歩いてくる男の足音の響きで、なぜか突然大嫌いになった」というかたちで出ることもあります。 どう出るかは誰にも分からないのです。おそらく当の女性もその場になってみなければ、わからないことでしょう。 けれども火のおこし方でホレられる男と、廊下の歩き方で嫌われる男には、おそらく生き方のスタイルに差があるはずです。スタンスの明確さと不明確さが表れてしまうのでしょう。
そして女の直感は、おそろしいことに、多くの場合において正しいのです。 男の論理では「そんなバカな」「あり得ない」ということが、世の中では現実にひんぱんに起きています。女の感性、女の直感をバカにしてかかったら、永遠に女は理解できません。 そして自分を理解してくれない男に、女は絶対に心を開こうとはしないでしょう。
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