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「あなたって往生際が悪いわね、さっさと決断してよ」 「キミは、いつもぶっきらぼうな言い方をするけど、もうすこし女らしい言い方はできないのか」 ここでは、いつから男らしさ、女らしさが決定されるのかを検証してみましょう。
若い夫婦からお年寄りの夫婦まで、日常生活のなかでよく聞かれるやり取りですね。ですが、そもそも男らしさ、女らしさって、人の一生のいつ頃からそれらしくなるのでしょう。 1960年代から70年代にかけては、「男の子はこうあるべき」「女の子はこうあるべき」という考え方が多かったため、社会が男や女の価値観を押し付けることで、男らしさや女らしさが身についてくるものと思われていたものです。
そうした中、アメリカのエモリー大学の心理生物学者、キム・ウォレン博士は、サルの雄と雌でオモチャの好みが異なるのか確かめるために実験をしました。 一般的に人間の男の子に好きとされる車のオモチャと、女の子に好きとされるぬいぐるみをサル山に置き、子ザルが興味を持って遊んだ時間を調査したそうです。 すると、雄は車のオモチャを好み、雌はぬいぐるみを好むという結果が出たようです。 もともとサルには「男はこうあるべきだ」とか「女はこうあるべきだ」という価値観の押し付けなど、できようはずもありませんから、人間の場合も後天的な要素が男女の性差になるという説は信憑性がないことになります。
脳の性分化についての研究で知られる順天堂大学の新井教授によると、男の胎児は精巣から男性ホルモンのアンドロゲンを分泌するといいます。 実は車のオモチャを好むなどといった遊びの行動パターンを男性型にしているのは、このアンドロゲンの作用だといいます。 一方、アンドロゲンが出ない女の胎児は、遊びの行動パターンが女性型になるため、ぬいぐるみなどを傾向が見られるようです。 人間の男女の性格や好みの違いは、このアンドロゲンにより、生まれたときから宿命付けられているのです。
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