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最近はパチンコや競馬などのギャンブルを楽しむ女性が増えていますが、リスクを伴う賭け事というのはやっぱり男の世界の話です。それは脳科学的に見ても明らかなようです。 男の脳にはもともと攻撃的な一面を持っており、雄として雌を手に入れるためにほかの雄と戦わなければならないし、狩や家族を守るためには、戦う必要があったからです。
男たちはそうした中で、「負けるかもしれない」というリスクを背負いながら勝負をしてきました。スリルを楽しむ感覚は、攻撃性とセットで脳にプログラムされ、いつしか発達していったのです。 これはドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェが残した言葉で、"リスクを取るのはそれ自体が楽しみで、リスクを取ればスリルが味わえる"ということを意味します。 実に男性らしい発言ではないでしょうか。 この言葉に共感できる女性はあまり多くはいないはずです。
なぜなら、人間に限らず多くの生物は、進化の過程で雌が子どもを産んで育てるという役割を担ってきたからです。雌にとって周囲に危険がないほど子孫は残しやすいため、女性はあまりのリスクを伴うような状況を好まないのです。
アメリカのミズーリ大学のリゼット・ピーターソンのグループは、固定された自転車を使ったビデオゲームを男の子と女の子に試してもらった。 画面にはいきなり障害物が現れたり、反対車線から急に対向車がはみ出してくるというリアルなゲームで、衝突を避けるためにどのタイミングでブレーキをかけるのかをチェックしたようです。 すると、男の子は女の子に比べてブレーキをかけるのがずっと遅いことがわかった。理由は「衝突しそうになるのが面白かった」ということです。 一方、ブレーキをかけるのが早かった女の子たちは「怖かった」という声がとても多かったそうです。 この実験結果からもわかるとおり、男はリスクのある行動を取るとワクワクするのです。ただし、男がリスクのある行動に出るのは、ほかに理由があります。 男は自分の能力を過大評価する傾向があり、事実、溺死したり、落雷で命を落としたりするのは、圧倒的に男のほうが多いそうです。 逆に女は自分を過小評価する傾向があるため、危険な行動を避け、事故死も少ないのです。
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