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アメリカで、800組の夫婦を対象に行われたモニター調査で、非常に面白いデータが出たようです。それぞれカメラのある部屋で24時間過ごしてもらい、データを集めたところ、離婚する可能性の高い夫婦を見分ける方法が見つかったというのです。
ポイントになっているのが、「批判→防戦→見下し」であるとのことです。 具体的な例を上げてみましょう。 たとえば、妻が「どうして今朝ゴミ出してくれなかったのよ?」と、夫を「批判」する。 これは会話が破滅に向かう最短ルートなのです。夫には妻の口調がケンカ腰に聞こえてしまうので、「批判」から始まった会話は、否定的な道筋をたどることになってしまいます。 妻の「批判」に対して「今朝はバタバタしていたんだよ」と、「防戦」する夫。自分がバタバタしていたという、言い分や立場を発言している。ところが、「防戦」は逆効果になることが多く、「防戦」に対して妻が理解を示すことは滅多にありません。こうして、「防戦」する夫と引き下がらない妻の口論が始まってしまうのです。 「アナタってホンットだらしないわね」ゴミ出しを忘れた夫に対する軽蔑のまなざし。とうとう相手を「見下し」始めるのです。「見下し」は会話をぶち壊す決定打です。この頃にはもはやゴミ出しのことなどどうでもよくなり、いつの間にか口論に勝つための口論へと発展している。この経路をたどるケンカが多い夫婦は、離婚の危機レベルがかなり高いといえるでしょう。
それでは、この最悪のパターンを避けるにはどうしたらいいのでしょう。 妻は夫を批判しないことが大事なのです。 「ゴミを出してくれなかったでしょ?私はそのことで怒っているのよ」 前者の言い方と、何が違うのだろうか? それは「批判」か「文句」かということです。 後者のほうは、ゴミ出しを忘れた夫に対する、自分の感情を伝えています。ところが前者のほうは、ゴミ出しを忘れたということを、夫の性格に結び付けてしまっています。 これは相手の存在自体を否定しているということにもなります。 ゴミ出しをしなかったのは確かにミスだが、文句として伝えるのと相手を批判するのとでは雲泥の差があるのです。
最初の言い方を間違えたために、会話の方向が間違った道筋をたどってしまうケースは非常に多いです。女性は会話を「批判」から切り出してしまわないように、意識的に心かけるのがいいでしょう。 もし、うっかり相手を批判してしまったりしたときには、「言い過ぎたわ」と素直にいえなくても、冗談を言ったり、ヘンな表情をして笑いを誘うなど、ほんの小さなことでよいのです。こういった会話の修復に効き目があるうちは、離婚の危機も回避することが可能でしょう。 会話は夫婦だけでなく、恋愛中のカップルにもなくてはならない大切なコミュニケーションです。その方法をちょっと間違えて、それが積み重なっていくと、男女の亀裂は深まって、気がつくと取り返しがつかないことになってしまいます。 会話の道筋を間違えないよう、相手になにか意見がある時は「批判」ではなく、まず「文句」から始めてみよう。
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