|
「ふたりの大事な記念日なのに、どうして忘れちゃったの?」、「私のこと、どうでもいいと思っているの?」 こんなふうに思った経験のある女性は、意外と多いかもしれませんね。しかし、それは必ずしも相手のことを大事に思っていないから、というわけではありません。 記念日に限らず、男性に頼みごとをしたのに、頼んだことを忘れっぽい生き物だと思っている女性もいるかもしれません。それもあながち間違ってはいないのかもしれません。
男性の脳は一度に複数の情報を処理するのが苦手なのです。 新しい情報は処理されるまで脳内の待機列に並びますが、その順番は絶対にやらなければならない仕事や生命に関わることなどが優先され、重要度の高いものから順番に処理されます。 そのため、頼みごとや記念日など比較的重要ではないことは、後回しになり、いつのまにか忘れられてしまうものです。
一方、女性は苦い経験をいつまでも覚えています。 女性が男性のことを忘れっぽいと思ってしまう理由は、女性の強力な記憶力にもあります。女性は過去のできごとを、さも今起こったかのように思い出すことができるのです。 これこそは女性が生存し、子どもを育てるために太古の昔から鍛えてきた能力です。 女性は本能的に自分や子どもの命を守ることを優先しています。そのため、嫌な経験や辛い失敗を脳の長期記憶を司る領域に記憶し、二度と同じ目に遭うまいとして行動できるのです。
また、恋人とケンカをした男性が「そんなに昔のことまで掘り返すのか?」と、げんなりしてしまうケースがよくありますが、その理由は優れた記憶力だけではないようです。 女性は脳の長期記憶を司る領域で処理しています。女性が怒りを感じたときにはこの領域が活発に働くため、これまでの経験を次々と思い出すのです。 男性は感情を主に脳の短期記憶を司る部分で処理しています。そのため、男性は怒りや悲しみを感じたとしても忘れやすいのです。 ちなみに、子どもの頃は男女共に短期記憶を司る領域で感情を処理しています。たとえ責められても、しばらく経てばケロッとしている男性は、女性からするとよくも悪くも子どもっぽく見えてしまうかもしれません。
★ 男性から女性へ話すときは、「そんなこともあったよね。ごめん」と言いましょう。 今の問題はそこじゃないと正論を言っても、怒りを増幅させるだけです。ひとまず受け入れましょう。 ★ 女性から男性へ話すときは、「本当にごめんね。次からは○○しないから」と言ってあげましょう。 男性は過去よりも今が重要です。今のできごとに対して、具体的な謝罪をしましょう。
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright (C)2015. 男性心理・女性心理. All rights reserved. |