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12時5分前、午前中の会議がそろそろ終わる頃になると、すばやい女性は、資料を片付け始めます。 ところが気がきかない男の上司は、 「きみたち、まだ5分もあるじゃないか、もう一度、最後までわたしの話を聞きなさい!」 と女性社員を叱りつけます。 しかし、この上司こそ、女性全員を敵に回してしまったのです。 女性社員の12時5分前とは、どういう時間帯かを、まったく理解していないからです。 ここでは、女性の行動原理と時間感覚について検証してみましょう。
女性はつねに「男より時間を多く必要とする」ものです。食事にせよ、化粧にせよ、あるいは着替えにせよ、男の5割増の時間を費やしていることに、お気づきでしょう。 会社の開始時間でも、女性がいちばん遅く席につくといわれています。 お昼になる直前もそうでしょう。早くトイレに行かないと女性用は満員になりますし、急いで食事をすませないと、コーヒータイムがとれなくなります。 だからこそ、5分前には、それらの行動の待機態勢に入っているわけなのです。 それを、ギリギリ12時まで会議をつづけられたらどうでしょう。女性の行動原理がわからずに、一方的に男性の考え方を押しつけてもダメなのです。
たとえば、「気」という言葉があります。 男たちは、誰でも勇気、活気、熱気などの言葉を思い浮かべます。 ひどい上司になると、 「やる気がないから病気になるんだ」 などと、とんでもないことを言い出します。 ところが、女性は「気」という言葉から、雰囲気、気楽、容器、気安さなどの言葉を連想します。 これが女性の行動原理となっているとすれば、12時きっかりまで会議をする男が、バカか鬼に見えて当然でしょう。
また、女性の特徴の一つに、「持続性」という長所があります。働きぶりも男たちよりはるかに粘り強く、資料作成だってコツコツと、正確に仕上げるものです。 それにもかかわらず、途中で、 「オーイ、○○くん、ちょっときてくれ」 とたびたび呼ぶ上司がいるでしょう。呼ばれる女性たちは、その都度、上司から心が離れていっているのです。
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