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男としては「君を愛しているよ」という言葉は、よほどのことがない限り、口にすることはありません。逆にこの言葉を多用している男性がいれば、厳重な注意が必要でしょう。 あの感情表現の豊かな欧米人でさえ、「I love you」とはそうそう言えるセリフではなく、やはり、ほとんどの人が「I like you」と言うそうです。 ここでは、なぜ、男性が「愛している」と言えないのか、その告白心理について考察しましょう。
俗に「愛とは与えるもの」と言われますが、本当の愛は、「ギブ&テイク」が正しいのです。与えるオンリーなのは、「愛」ではなく「恋」なのです。 愛がもし、与えることを意味するのなら、「愛している」という言葉は誰に言われても、うれしい言葉のはずです。誠意にしろ、プレゼントにしろ、優しさにしろ、与える一方で、見返りを期待しないものなら、もらえばうれしいはずです。 俗に「タダより怖いものはない」と言われますが、それはタダでもらっているつもりが、そこには大きな見返りを期待されているというウラの事実があるからです。
たとえば、全然モテない男性に「君を愛している」と言われたら、背筋が寒くはなりませんか。愛が与えるオンリーのものなら背筋が寒くなることはありませんが、そこには、次のシーンをイメージしてしまうからです。 その男が、肩を抱いたり、キスをしたり、さらにベッドインのことまで想像してしまうからです。それは、彼の愛を受け入れたら、肉体的な関係まで要求されることが予想されるからです。
ですから、愛は与えるだけのものではなく、対等の男と女の関係が成り立ち、見返りがつきまとうのです。 もし、あなたが魅力の低いモテない男性から「君とオレとは対等だ」と言われたら、頭にくるでしょう。「私に愛しているというのは100年早い」と思うでしょう。つまり、対等でない目下の人や、魅力のない男性から対等だと言われることは侮辱されているのと同じなのです。 男性が「愛しているよ」と、あなたと対等の関係を宣言するということは、あなたの肉体をもらう代わりに、見返りを与える必要があります。 肉体をもらうとは、つまり自分の子供を産んでくれる可能性をもらうわけで、男性はその見返りとして、その子供を育てる養育力を提供しなければなりません。 現代社会で対等の愛とは、男にとっては、「自分は将来あなたと子供のために働き、その稼いだお金はすべてあなたに捧げます」という意思表示になるのです。 ですから、男性にしてみれば女性に愛していると宣言することは、それくらいの覚悟がいることなのです。 もしも、彼がこの言葉を連発するようであれば、あなたの体を奪うためのテクニックとして使っていることが予想されますので、注意しましょう。
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