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男性が「君の好きなようにしていいよ」と言う場合、二つの心理的な理由があります。ひとつは、「選択権、決定権を女性に任して恩に着せる」いうことと、もうひとつは「責任の回避」です。 「明日の休みは何をしよう?」 「今日はどこで食べようか?」 「旅行はどこにする?」 など、あなたの問いかけに「きみの好きなようにしていいよ」と言われたことはありません。 この「好きにしていいよ」と、一見、非常に余裕がある大人の態度でとして受け止められますが、実際は、そう言わざるを得ない状況があるのです。
つまり、決定権や選択権をあなたに与えることで、男性には大きなメリットがあります。 そもそも男性は、女性のようにショッピングや旅行、素敵なレストランでの食事など、イベントも含め、それほど興味は持っていないのです。 あなたをどこかに連れて行って食事をしたり遊んだりということは、男性にとってその女性に対する誠意であり、もてなしであり、ひとつの投資なのです。 女性へのもてなしには、自分が楽しむことよりも相手が楽しんでくれることを最大の目的としてしまうことと、投資したことに恩を着せることです。 自分自身が楽しむと、せっかく投資したにもかかわらず、あとで彼女に「あなただって楽しんでたじゃない。それにあなたが行きたいって言い出したから私が着いて行ったんでしょ」と言われてしまい、恩を売るということが成立しにくくなります。 ですから、逆に、男性は恩に着せるために、相手に合わせるということをしばしば行います。
このセリフのもうひとつのメリットは、責任の回避です。 たとえば、デートのあとで終電がなくなって帰れなくなったとします。 そこでしかたなくホテルに泊まり、当然の成り行きで、ベッドイン。 そしてしばらく経って男性から連絡が来なくなって、どうやら気まずい雰囲気に。そのときにあなたは、「あの夜は、なんだったの」と思うでしょう。 「私の体だけ奪って、もう冷めたってわけ?」と、彼を責めたくなるのが人情です。しかし、それを彼に言って問い詰めたらどうなるでしょう。 「泊まるって言ったのは君のほうだろ。オレはどっちでもいいって言ったじゃないか」となるはずです。最終的に決めたのは君でしょう、と。 あなたとしても、すべてあなたに任せて、「好きにしていいよ」と言うような男とは、さっさと別れるほうが賢明でしょう。
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