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運命の出会いがない、運命の恋はないと言い切ってしまったら、あなたはがっかりしますか? それとも、「出会いがないのは、運命の人とまだ出会ってないからだ」という幻想にまだすがりついていたいのではないでしょうか。
「運命の恋」はあると信じたいのはわかりますが、運命の恋などはありません。 確かに若い頃ならば、出会いが即、運命的なものになり、そしてそのままゴールインなどという偶然はあり得たでしょうが、それはビギナーズラックというものです。人生経験を積んだあなたが信じるべき話ではありません。 そもそも運命という言葉は、後づけで振り返るときにつける言葉です。最初から運命狙いで行動して、うまくいくことなどありえません。
こういうように、いきなり厳しい現実を突きつけるのは、運命という言葉が魅惑的であるがために、その言葉に翻弄されて、恋の正式な手順を踏まない人があまりにも多すぎるからです。 たとえば、「運命の出会いがある」と思い込んで、出会い活動をないがしろにする人。そんな人には、いつか恋は訪れるかもしれませんが、それって何年後になるかわかりません。 恋や結婚に年齢は関係ないとは思っていますが、それでもあなたのライフプランに40歳や50歳になるまで「結婚しない」という選択肢はあるでしょうか。 また「運命の恋」を信ずるあまり、関係を簡単にあきらめる人。そんな人にも出会いは訪れるとは思いますが、簡単にあきらめる人は、次のチャンスも簡単にあきらめてしまうものです。 たとえば、今の彼となんらかのトラブルを抱えてしまったときにも、運命という概念があると、関係を簡単に手放せてしまいます。 「うまくいかないのは、彼が運命の人ではないから・・・」と思えば、理由がついた気にもなります。 人との出会いは、1回1回が貴重なものです。自分が好きになれて、相手からも同じように思ってもらえることなど、そんなにはありません。 ですが、運命という言葉は、そうした事実すらも忘れさせてしまいます。 今まで出会いがなかった人が、同じような生活だけをしていれば、今後も出会いはないのだろうし、彼とすぐトラブルを起こす人は努力しなければ、トラブルをまた起こす・・・。
考えてみれば当たり前なのに、「運命の恋がある」と思うと、判断力が鈍るのです。 また、「運命の恋」の弊害は、実は別のところにあります。つまり、「運命の恋」を信じると、出会ってすぐの男性とも簡単に関係を結んでしまう、ということが問題なのです。 大人の女性だって、「運命の恋」はあると思います。そしてあなたは出会いに浮かれて、すぐにベッドインするかもしれません。あなたは軽い人ではないのですが、「運命の恋」ならば、仕方ありません。あなたにとって、それは軽率な選択ではなく、必然の行動だったのです。 「でも・・・・」と言いたいのです。 それはやっぱり軽率だと。 なぜなら、そのようにして、簡単に関係を持ったカップルが、長く続いたという話を今までに聞いたことがないからです。あなたが悪いわけではありません。女性をすぐにベッドインに誘える男性というのが、そうした行為を繰り返しがちなタイプであるということでしょう。 あるいは、関係を簡単に持つあなたが「軽い女性」と思われたとか・・・。
いずれにしても、あなたが運命と思った相手は、ただ単に「あなた好みのタイプ」の男性だったにすぎません。あなたはその関係を、いきなり「運命の恋」と決めつけずに、自分で「運命の恋」に育てる努力をしていけばよかったのです。 運命は育てられるのです。 しかしそれには、あなた自身が運命という幻想に惑わされない強い覚悟を持つことが必要です。現実を把握して、あなたは初めて「運命の恋」をつかめるのです。 私たちは、いくつか存在する「運命の出会いとなる可能性」の中から、自分で選び取る行為や努力をして、実際の運命を作っていくのです。 それを強く意識して、素晴らしい恋を自分自身の手で生み、育てていきましょう。
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