|
人には、見られることを喜ぶタイプと、見られることをイヤがるタイプがあります。 たとえば、記念写真を撮るときも、前のほうに出ている人もいれば、うしろのほうに隠れる人もいるでしょう。
一般論からいいますと、女性は見られたがるタイプに属します。だからこそ女性のファッションがここまで盛んになったのです。いわば目だちたがり屋といってよく、これに対して一部の人間を除いて、男たちは目立つことを恐れます。 かつて、男は戦場で命をかけた戦いをしていましたが、そのときに目立つほど敵に見つかりやすく、そして撃たれやすいことを知っていたためです。 職場でも、できる男ほど、能ある鷹は爪を隠しているはずです。しかし、その反面、自分が連れて歩く女性は目立ってほしいのです。
ただし、その際、美貌やスタイル、あるいは頭のよさなど、その人がもつ本質的なすばらしさをアピールしたいのです。けっして着ているものではありません。
ところが、女性たちは男たちの願いと異なり、自分という人間を飾り立てることによりアピールできるという考えが強く、オートクチュールは、それらの女性たちによって成り立っていると言われるほどです。
これは財力を隠したがる男と、パートナーの財力を誇示したい女性との大きな違いですが、それでも結婚しているならともかく、恋愛中ともなると、女性から「このくらいのファッションを着られるような身分にしてね」と要求されているような気分に陥り、なかには逃げ出してしまう男さえいるほどです。 たしかに男にしてみれば、デートのたびに華やかな服装をするような女性では、気分的に疲れてしまうでしょうし、第一、家庭的な女性であるかどうかさえ疑ってしまいます。 笑い話のようですが、近ごろは妻がなんの料理もできないという理由で、離婚したいという男たちが急激に増えています。おふくろの味噌汁の味を求める男としては、味噌汁が嫌いな妻からインスタントスープを毎朝飲まされていては、なんのための結婚かわからなくなってしまうからです。 女性としては、毎日のお惣菜づくりをセールスポイントにしなければ男を獲得できないにもかかわらず、肝心の点をおろそかにして美しく着飾ってばかりいては、男に去られてもしかたないでしょう。 恋愛手は相手に夢を与えるだけでなく、現実のかいがいしく立ち働く姿も同時に見せなければ、成就するものではありません。ところが、女性のなかにはこの基本を忘れてしまっている人が少なくないのです。
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright (C)2015. 男性心理・女性心理. All rights reserved. |