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男と女が引き合うのは、お互いにないものを持っているからであり、それが証拠に同性同士では、お互いに親密な愛など育めないようになっているのです。 女性は、本質的に、「やわらかさ、優しさ、包容力、まろやかさ、感情性、受動的」を特徴とし、男性は、本質的に「強さ、闘争心、残虐さ、厳しさ、論理性、能動的」などを特徴としています。 早く言えば、磁石のプラスとマイナスの関係で、いやでも引き合ってしまうようなものです。
私たちは「自分にない長所を持っている相手を好きになる」という原則があり、反対に、自分が持っている長所を相手も持っていると警戒して仲良くなれません。 男と女がもともと好意を持つ間柄なのは、互いに同じ長所を持っていなかったからだ、といえるでしょう。
ところが、最近では、男と同じ長所を持つ女性が大勢現れてきました。頭脳型、論理型女性たちです。彼女たちは男に伍して堂々と学問上でも仕事上でも渡り合っています。 論理性は男の長所で、女性は感情型だったから仲良くいけたものが、互いに論理がぶつかってうまくいく道理がありません。
また、もうひとつ、「自分にない欠点をもつ相手には悪意をもつ」というものがあります。
たとえば、倹約型の男に対し、金をパッパッと浪費する女性は絶対に好まれません。ところが女性はもともと、それほどの短所は持ち合わせていなかったのです。 とくに家庭に入れば、男が持ち合わせていない長所を随所に出すだけで、愛し愛されたのですが、男女同権思想によって男の欠点、短所を身につけてしまった女性が出現しはじめたのです。
酒を飲まない男にとっては酒飲みの女性はイヤなのです。こんな欠点は、ひと昔前だったらどの女性も持ち合わせていませんでしたが、社会に進出した女性たちには、アルコールやタバコ抜きの生活は考えられなくなったのです。
女性の社会進出が現在のように進んできますと、男社会であるビジネス社会で生き残るためには、女性としての特質を捨てて、男性のような競争心があって、人を蹴落としてでも出世しようとするぐらいの気持ちがないとやっていけません。 こうなってくると、これまでは、男と女の性格は正反対だと信じられてきたからこそ、この相性の法則は成り立ちますが、性格的にも似てくると、そう簡単にはいきません。 つまり、男が磁石のプラスとすれば、対極にあるマイナスである女性もプラス化してきたため、引き合うどころか、反発する関係になってしまったのです。 男と女が愛し合う関係から、競争する関係に変身してきたため、離婚が増えるようになったし、もめごとが以前よりも増えるようになってきたのです。
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