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東京のような大都会でも、秋葉原でバッタリ知り合いに出会ったなどという話を聞くこともありますが、地方の小都市なら、なおさら誰かに見られたりすることも多く、自然と監視されているような気持ちになるかもしれません。 年ごろの娘さんのいるような家庭なら、娘さんが夜遅く帰ってくると、妻は必ず、 「どこで誰が見ているかわからないのだから、こんなに夜遅く帰ってくるものじゃありません」 と娘さんを叱っているのではないでしょうか。これは「悪事はいつかバレる」という日本的発想からきているように思えます。
日本は狭い、だから悪事を働けば捕まるよ、その代わり善根を積めば、いつかそれが実ってくるというものです。この考え方は一般企業や客商売のサービスにつながっており、お客の目は見えないところまで見抜くだけに手を抜くことはやめよう、という思想です。 しかし、これは半分脅しで半分本当でしょう。 日本人は欧米人と違い、隣人を気にする民族なので、つねに他人を意識します。いわば他人のなかに自分を置くタイプなのでしょう。欧米人は自分を中心にして他人を周りに置くので、他人はどうあれ、自分の生活に自信をもち、自分中心で生活していくタイプと言えます。内向性と外向性の差といってよいでしょう。
こんなに他人の目を気にする民族は珍しいかもしれませんが、恋愛中の二人であれば、つねに他人に監視されていると思ったほうが無難でしょう。
しかし、女性はあるところまでくると急に大胆になります。 たとえば、社内の男性と急接近してラブホテルに行ったとします。 そこを会社の人間に見られてしまうと、男性は右往左往してパニックのような精神状態になりますが、女性は、 「だってしかたないじゃない、見られちゃったんだから。だったら、いまさら別れるっていうの?」 と、かえって度胸を据えて、あわてる男に食ってかかったりします。
男にとって女性との恋愛は仕事の次ぐらいにしか思っていないだけに、社内の人間に見られたとなると一大事なのです。 一方、女性は、愛はすべての生活に勝るものとして大切にしているのですから、男の考え方とは大きな違いが生じます。
また、それだけに男は他人の噂になるような女性を敬遠する傾向があります。 たとえば、社内で密かに愛を温めていたカップルがいたとします。 ある日、カップルの女性が、違う男とラブホテル街を歩いていて、それを会社の同僚が見かけ、社内で噂になったとします。 たとえ、これは噂だけだったかもしれませんが、男にとっては結婚話をご破算にするぐらいの大事件なのです。女性は、他人の噂には気をつけましょう。
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