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恋をしている女性は、なるべく早くその男と一日中いっしょに暮らしたいと願うもので、好きな人のそばにずっといたいという気持ちは女性にとって当然でしょう。 女性は男も同じ気持ちでいるものと思うかもしれませんが、それこそ錯覚なのです。
女性は、男からなるべく早く「結婚しよう」という一言を聞きたがりますが、男はたとえその女性が好きで好きでたまらないとしても、結婚となると違う女性をイメージしてしまうのです。 そこで「結婚してくれ」と女性から言われても、グスグスする男は少なくないでしょう。 もっとズルイ男になると、愛人型の恋人とは最初から結婚を考えずにつき合うケースもあります。それを知らずにいると、あるとき別れ話が持ち上がることになるのです。
ほとんどの男は結婚に際して、この女性を妻として連れて歩いて恥ずかしくないか、ということを考え始めます。あるいは、両親に会わせて気に入ってもらえるかとか、もっと具体的になると、嫉妬心が強くないか、気楽に暮らせる女性であるかどうかまで考えて最終的な結論を出すものです。 もちろん、それを口に出して言うことはありませんが、心のなかではそこまで考えているはずです。こうなると、どんなに愛し合ってつき合っている女性でも、男の身勝手さで結婚できない結果になるのです。
恋愛が幻想であると言われるのも、こういう点なのです。 恋の終着駅を結婚に置くのは女性の論理として当然ですが、愛を中心に置いていない男にとっては、愛よりも現実が優先し、それほど愛してもいない女性と平気で結婚してしまうのです。 こういう男は現実にいくらで存在し、彼らは結婚生活に愛は不要だとさえ考えており、こういう考え方はだんだんと増えてきています。そこには、結婚生活における主導権を女性に奪われたくない、という考え方もあるようです。 悪く言えば、結婚相手を一段低く見たい、それによって家庭生活を気楽にしたいと思っているのかもしれません。それだけ男たちには危機感があるのでしょう。 近ごろは年上女性との恋愛結婚が増えてきましたが、これも気楽に甘えられるという男の打算が働いていると考えられます。そのように、女性が考える愛情優先主義は、ときに男の理想と一致しないものなのです。
だからこそ、肉体関係を愛情の証として男に与える方法は古くなったともいえます。たしかに愛情の証になったとしても、結婚の証にはなりません。場合によっては一方的に男のトクになってしまいます。 もちろん、恋愛を遊びとして考えるならこんな深刻な問題は起こりません。ところが、ほとんどの女性は恋愛と結婚を一致させようとします。それは本質的に間違いではありませんが、男の考え方と大きな差があることを知っておくのが賢明でしょう。
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