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どんな男にも好きな女性のタイプがあります。髪の長い女性がいい、色白でポッチャリ型が好きといった外見のこだわりがあるせいか、女性にいわせると、男は女の心の美しさを見てくれないという不満があります。
たしかにその点、女性のほうが男の外見だけにこだわりません。 もちろん、背が高いほうがいいに決まっていると、イケメンが好きで当然です。しかし話をしているうちに、その男のフトしたしぐさに好意を抱いて、野獣に恋をすることも大いにありえます。あるいは頭のよさに惹かれて、背の低い男でも気にならなくなることだってあるでしょう。
その点、男は意外に自分の好みを動かしません。 別の角度から見ると、ボーダーラインの設定が高いともいえそうです。なぜかといえば、「合わせる」という感覚が男には欠けているからです。自分という人間を中心に置いて女性を眺めるわけですから、限定されてしまうのです。 わかりやすくいうと、和風タイプの男であれば洋風タイプの女性に合わせられないのです。ところが、女性には相手とそのときの状況に合わせる本能があります。 長年連れ添った妻が死んだら、夫は必ずといってよいほど早死にします。ところが、妻は夫が死んだという状況に自分を合わせられるため長生きするのです。いわば人生の座標軸を切り替えられる柔軟性を持っているのです。
学校を卒業した女性同士が数年後にバッタリ会ったとします。話題は結婚に及んで、 「ねえ、今度あなたのダンナに会わせて!」 「とんでもない。ウチの人はひどい顔なの」 「だって、あなたは面食いだったじゃないの?」 「あんなの学生時代のあこがれよ。実際は背が低い醜男よ」 こんな会話か交わされることがよくありますが、夢が破れてもあっけらかんとしているものです。
その点、男はこうはいきません。色白で美人が夢だったら、少なくとも色白だけはガンコに守ろうとします。それだけに、かえって恋愛チャンスを失うともいえるでしょう。
女性のなかにはそういう男心がわからず、自分が嫌われていてもせっせと愛情を注ぐ人がいますが、それは絶対損なのです。 これでわかるように、男は自分の好みの女性であれば、たとえ好意を抱かれていなくても押しに徹したほうがトクであり、女性は好かれていないと想ったら、深追いしないほうが正しい選択なのです。ところが現実には、この反対が行われてしまうのです。 男は好かれていないと感じると、見栄っ張りなせいでしょうか、意外に簡単に引き下がり、女性は嫌われていることがわかっても、なかなかあきらめがつかないのです。 女性は外見だけでなく、男のしぐさやちょっとした動作に好意を抱いてしまうだけに、感情が深入りするぶん、男よりしつこくなってしまうのでしょう。そこで女性の失恋は深手を負ってしまうことが多いのです。
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