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女性から見ると、男の生き方にはムダが多すぎるようです。 最大のムダは割り勘の拒否だ、と口を揃えて言いますが、たしかに安月給でありながら、「自分が払う」と張り合っている男同士の姿を見れば、バカに見えます。
恋愛中でも、割り勘をせずに高価なレストランで支払う男はいくらでもいます。なかには女性のほうで見かねて、「半分ずつにしましょうよ」と提案しても断る男は少なくありません。 これを男は「美学」と呼んで大事にするのですが、女性には理解できないところでしょう。
男の美学の基本はネクタイにある、という評論家がいますが、ネクタイを結ぶ民族ほど、美学ともいうべき、かたくなな生き方をするのだそうです。 よく考えてみれば、ネクタイは無用の長物です。合理的な服装学からいえばネクタイは必要ないのです。その不必要なネクタイに熱中する国民にイギリス人がいますが、この国の男たちほど男の美学を大切にする国民はいないでしょう。 これに対して、アメリカ人はラフな服装を好んでいるだけに、つまらない美学にこだわりません。日本の女性はどちらかといえば現実派であり、ムダは許せないと考えているだけに、アメリカ人タイプが好みなのです。 「お金がなければラーメン1杯でもいいじゃないの」と考えている女性に対し、古くさい美学派は「それだったらデートは中止しよう」と考えるだけに、意見が会わなくなってしまいます。
しかし、できれば女性はこういう男の美学をバカにしないで、理解するべきなのです。恋愛とは互いの理解を深め合う作業ともいえるだけに、一見生産的でないことにも好奇の目を向けることが必要でしょう。
いいかえれば、異性の考え方や行動に好奇の目を向けることが恋愛の第一歩といえなくはありません。もし、コーヒーはブラジルと決めている男がいたら、 「コーヒーはブラジルしか飲まないんですか?」 興味を抱いてこう質問してやることです。男は自分の美学に自信を抱いているだけに、興味と好奇心の目で質問されると大変うれしがるはずです。
反対に、 「ブラジルだけしか飲まないなんて、気取っていますね」 などと最初から美学を否定するような人間は許せないのです。そういう女性と恋愛することはまずありません。 バカバカしい、気取っていると思っても、それはいったいなぜなのかを問う気持ちがあるほうに、恋愛の扉は開いているのです。 また、そうして異性の考え方を知ろうと努力するほうが理解が行き届いて、つき合う男性の幅が広がってくるでしょう。
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