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ある日、妻が夫に向かって、 「わたしが自然動物公園のライオンバスから落ちたら、自分がライオンに殺されるとわかっていても、バスから降りて助けてくれる?」 と聞きました。 このとき夫は適当にも 「そんなの、そのときにならなきゃわからないよ」 と答えたところ、その妻は家を出てしまった、という実話があります。 「もちろん助けるさ、当然じゃないか」 と力を込めていって欲しいのが女ですが、往々にして男は、「そんなくだらないことをいって!」と、まともに取り合わないのです。 このように、女性はいつも男に問いかけることで、男の優しさを示してほしいのです。
これは職場でも同じであって、たとえば女性社員は似たようなことをつぶやく場合があります。 「わたしが2、3日会社を休んだら電話くれますか?」 「わたしがどうしても仕事できなかったら、教えてくれますか?」 こんなとき、「甘えてばかりではダメだよ」と教訓を垂れる男は、絶対に女性に好かれません。 なぜなら、自然動物公園の話にせよ、病気や仕事の話にせよ、甘えであることは本人も分かりきっているのであって、男に対する一種のテストなのです。
女性に昔から人気がある心理学者に、ユングがいます。だれでも二重人格的なところがあり、男でも心のなかにアニマ(女性性)と呼ぶ「優しさ」を秘めているのだ、と説明しています。 その優しさを自分に向けてくれているかどうかを、妻や女性社員は試しているのですが、男がそれを示してくれないと判断すると、とたんに冷めてしまいます。 たとえ動物でも、自分のテリトリー内の雌に対しては、驚くほどの寛容さと優しさを示すそうです。 人間でも男たちは、自分の領域である家庭や職場では、妻や女性社員に対して、アニマという優しさを示すべきなのです。
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